M4814●江戸和本等＞赤子養育勧進の引（1-極美本）大賢鳳樹 石竜道人 仙台

■赤子養育勧進の引（1-極美本） 【判型】大本1冊。縦244粍。 【作者】大賢鳳樹（石竜道人＊仙台住）作。 【年代等】寛政6年秋作・初刊。文政14年1月再刊（［仙台］未穏施板）。天保2年1月後印（［仙台］未穏施板）。 【備考】分類「教育」。『赤子養育勧進の引』は、子殺しを戒め、養育に力を尽くすべきことを諭した育児書。1人の翁を囲む5人の子供がいる正月風景を描いた刷り表紙とも全6丁の小冊子。内容は、「むかしより、かしこき人は金玉を宝とせず、人を宝とせり。国のおこり、家のさかへるは、人のおほきによらざるはなし…」と起筆して、子殺しの罪が深いこと、子を慈しみ育てる心は万物に備わった天地自然の心であること、そして、子にまさる宝が無いこと、貧家でも子育てができることを説いた後、子殺しをする親の身勝手な理由や、貧富は全て因縁によること、全ての者が必要な衣食（天分）を持って生まれること、赤子を殺した悪根の報い、多産に対する偏見や迷信などを述べ、最後に、貧家への施しを勧めて結ぶ。なお、本書再板本には巻末2丁に両親供養のための「唵波羅摩尼娑婆訶（オンハラマニソワカ）一切衆生成仏真言」（文政14年）と、「大方広仏華厳経・大乗十来」（天保2年）を掲げる。 ★原装・刷外題・極美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。

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